神戸で活動されている染色デザイナーに聞いた、型染めの魅力とは。 | 京都デニム通販

【インタビュー】神戸で活動されている染色デザイナーに聞いた、型染めの魅力。

染色デザイナー

京都の芸術大学を卒業し、現在は神戸で型染めや顔彩画を中心としたオリジナルブランド“some:teco”のデザイナーとして活動中の池田圭さん。1月に開催されていた個展にお邪魔して、染めの魅力やものづくりの楽しさ、これから挑戦したいことを伺いました。


日本の伝統技法、型染め

染色デザイナー
(画像提供 some:teco)

――型染めとは一体どういったものなんですか?

型染めとは日本の伝統的な染色技法で、型を使用して布などに模様を施した染めを行うものです。

まずは和紙にカッターや刀(とう)で切り絵のように模様を彫っていき、「紗張り」(しゃばり)※でうすい膜を張って型を完成させます。

そして布の上にその型を置いて、米ぬかともち米で作られた型糊を均一に塗ってはがすと、その型の模様にあわせて布に糊がつきます。糊を乾燥させたら染色剤で染めていくのですが、このとき糊が付いている部分には色が入らないので水で布を全部落としたときに白く残るんですよ。

後は乾かせたら完成です。
※紗張り・・・型の強度をあげるためにカシューやアルミで細かい網目を付けること。

 

一つ一つの工程がすごく繊細

染色デザイナー

――そんなに工程が多いと苦労も多いのでは?

そうですね。一つ仕上げるのもとても難しいです(笑)
色んな工程をふまえて完成していく技法なので、一つ一つがとっても繊細です。なので、最初は色が思うように出なかったり、乾燥させても色が定着しなかったりと失敗を重ねました。工程の一つを抜くとすべてが台無しになるので最後まで気が抜けません…。

 

染色デザイナー(画像提供 some:teco)

――色がはっきりと出ていますね。

そこが型染めの魅力でもありますね。他の染色とは違って、デザインとして形や色がはっきりと出るし、なによりも糊を落とした時が魅力的でおもしろいですね!

 

ワークショップを通じて型染めを広めたい

染色デザイナー

――池田さん自身が型染めの魅力を広めていらっしゃるのですね!

伝統的な技法なので、難しいとか堅いイメージがあると思います。しかしそんなことはなく、まずは染めの楽しさに触れていってほしいなと思います。参加者には女性や親子連れの方が多いですね。小さな子供たちが思いのままに色を塗ってそれが案外良い作品になったりすると逆にこっちが驚いたりもします(笑)

ワークショップを通じて感じたのは“子供はみんな芸術家”ということですね。

 

染色デザイナー

――子供はみんな芸術家ですか!

そうですね。子供たちにも楽しいと思ってもらうのが大事なので、自由に作ってもらっています。最初の入り口ってすごく重要なので、私自身が型染めの門戸を広げられたらいいなと思っています。

 

これから挑戦したいこと

染色デザイナー

――お仕事以外には何をされているんですか?

旅行だったり登山だったり。お正月には須磨のアルプスに登りに行きましたね。
大阪の自然豊かな地域で育ったので、昔から山に登ったり自然に触れたりすることが好きなんですよ。なので、その経験が染めにも表れたりしますね。

 

染色デザイナー(画像提供 some:teco)

――池田さん自身はこれからをどのようにお考えですか?

自分一人では活動に無理があるので、できるだけ多くの方と触れ合って染めの魅力を発信したいですね。後は、子供たちに布からできるものを伝えたいです。ひとつの布からこんなにも自由に変化できるという、可能性の広げ方を教えたいですね。

 

意識を変えて

染色デザイナー

――最後に、まだ染めに触れたことのない方にメッセージをお願いします。

難しく考えずに、純粋に色彩を楽しんでみてください。私も最初は苦手意識がありましたが、一度やってみるととてもおもしろいものです。すごいものを作ろうと身構えずに、子供の感覚で大胆に行ってみてください。



池田圭オリジナルブランド「some:teco」

http://ikedakei.wixsite.com/someteco

取材場所(兼個展開催場所):日本茶カフェ一日(ひとひ)
http://www.hitohi.jp/

3月に参加予定の展覧会:OPEN KAVC 2017 「ひとマルシェ」
http://www.kavc.or.jp/other/marching-kobe/kavc/238/


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